ファイルが開けなくなります!危険なランサムウェアにご注意ください

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最近、ランサムウェアという悪質なコンピューターウィルスの感染被害が増加しています。

ランサムウェアの危険性と対策についてお伝えします。感染してしまうとエクセルなどのファイルが開けなくなります。データを復元させるのは難しく、取り返しのつかないことになります。パソコンの中の大切なデータを守るために、社内の皆様でご一読いただき、予防にお役立てください。
ランサムウェアの「ランサム」とは身代金の意味です。感染すると勝手にパソコンデータが暗号化され、解除するために費用を請求することから名付けられています。

 


被害状況

ランサムウェアに感染するとファイル名やファイル形式が勝手に書き換えられてしまいます。

  • 書き換えられたファイルは開けなくなります。※坪拾いや平兵衛くんで作成した物件も開けなくなります。
  • パソコンと繋がっていると全て被害の対象となるため、ネットワークやクラウドで保存しているデータも同様の状態になります。
  • 元に戻すことと引き換えに、お金を支払う事を促すような画面が表示されます。


感染事例

感染するとどのようなことが起きるのか。実際に被害を受けたお客様にお話を伺いました。
感染元はメールに添付されたファイル(エクセルファイル)。普段の業務のメールと勘違いし、ファイルを開いてしまったそうです。
感染するとワードやエクセルのデータなどが見覚えの無い名前に書き換わり、ダブルクリックしても開くことが出来ません。またデスクトップ上に赤文字で警告画面が表示されます。こちらのお客様は社員同士でデータ共有を行うためにクラウドサービスを利用されていましたが、自動同期機能のため、保存しているデータも書き換わってしまいました。クラウドサービスは便利ですが、今回の件では便利な機能が仇となっています。
現在、専門業者に復旧作業を依頼されていますが、元の状態に戻すことは難しいとのことです。

 


感染経路と対策

 

  • 身に覚えのないメールは開かない/添付ファイルは本文を確認してから開く

ランサムウェアの被害のほとんどはメールから発生しています。エクセルファイルや圧縮されたデータなどがメールに添付されている、特に見知らぬメールアドレスのもの、英語のメールなどはご注意下さい。中には業務に関連したタイトル名で来ることもありますので、添付ファイルを開く前にメール本文を必ず確認するようにして下さい。

  • その他感染経路

ランサムウェアの感染はメールからが一番多いですが、それ以外にホームページUSBメモリのデータからの感染も確認されています。ホームページからの感染はOSのアップデートが十分行われていなかったことによりセキュリティホールから感染しています。またUSBメモリは実務で使う機会が多いと思われますが、データをやり取りが出来る分ランサムウェアだけでなく他のウィルスにも感染するリスクがあります。

  • セキュリティソフトは最新のバージョンに更新しておく

セキュリティソフトを導入していると被害の発生自体を防ぐことが期待出来ます。しかし最新のものでないと効果は薄くなります。上記のお客様はセキュリティソフトを導入されていましたがバージョンが古かったこともあり被害が発生しています。

  • 日ごろからバックアップをとっておく

感染すると元のデータを開くことが出来なくなるため、普段から別の場所にデータのコピーを残しておくことが有効です。この作業をバックアップと呼びます。コピーする先は外付けのハードディスクやCD、DVDといった光メディアなどがあります。ただしパソコンに繋ぎっぱなしにしていると感染した場合に被害を受けるため、普段はパソコンから外しておきましょう。

 

 

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