9%増の8万2398戸?持ち直し傾向続く
国土交通省が31日発表した「建築着工統計調査」によると、4月の新設住宅着工戸数は前年同月比9・0%増の8万2398戸となり、4カ月連続で増加した。持ち家、貸家、分譲住宅がいずれも増えた。景気の先行きに不透明感はあるものの、持ち直しの傾向が続いている。
貸家は6カ月連続の増加で、同16・0%増の3万5504戸となった。相続税対策での引き合いが依然として強い。都市部を中心に老朽化したアパートを建て替える動きも活発化しているようだ。特に近畿圏で前年同期に着工が少なかったこともあり、伸びが大きくなった。
分譲住宅は3カ月連続の増加で、同9・0%増の2万3029戸となった。一戸建て住宅で在庫の整理が一巡し、着工が伸びているという。マンションは同7・8%増の1万1936戸で3カ月連続の増加、一戸建て住宅は同10・5%増の1万933戸で6カ月連続の増加となった。
(日刊工業新聞 2016/6/1)