建設現場で活躍 サイバーダインの装着型ロボスーツ

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都内のオフィスビル建設現場でサイバーダインが開発した装着型ロボットスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」が活躍中だ。低姿勢で1枚12キログラムの板を2週間で1万枚敷き詰めていく作業は腰に相当負担がかかる。大林組は、2014年10月からHALに適した作業内容や使用する作業員の年齢や体格、腰の具合などを事前にシミュレーションし各現場で実証を始めた。

HALを1週間装着した作業員は「体を起こす時に後ろから抱きかかえてくれる感覚で、腰の痛みがなく疲れが少ない」と言い、高齢の作業員は「引退も考えたがこれがあればもう一度、働ける」。同社の上田尚輝技術本部技術研究所部長は「人材不足をなんとかしたいとサイバーダインにラブコールを送っていた」と成果に満足げ。15年度中には現場導入する計画だ。

(日刊工業新聞2015/8/10)

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