「Windows10」に賭けるマイクロソフト

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Windows10の配信が始まりました。弊社でも動作検証を進めております。現在のところ問題は起こっておりませんが、検証は完了しておりません。windows10へのアップデートはもうしばらくお待ちください。宜しくお願いします。

 

◆「ウィンドウズ10」に賭けるマイクロソフト

米マイクロソフトが新しい基本ソフト(OS)「Windows (ウィンドウズ) 10」を7月29日から提供開始しています。今回は「Windows7」以降の利用者にはインターネットで無償提供するため、店頭での販促イベントは特に予定していないようです。

「これが最後のメジャーリリースとなります」。7月14日、東京・港南の日本マイクロソフト本社で「Windows10」の提供に向けた記者発表会がありました。説明に立ったWindows本部の三上智子本部長は、今回の製品がマイクロソフトの商品戦略にとって特別な意味があることを強調しました。同社はこれまで数年ごとに新しいバージョンを発表し、OSの買い替えを促してきましたが、今後はインターネットで随時更新し、大きな仕様変更は行わないと決めたからです。

ウィンドウズの名称も「Windows1.0」から始まり、世代ごとに数字を重ねてきましたが、今回は本来なら「9.0」とすべきところをあえて「Windows10(バージョン10.0)」と表記しました。これ以上はバージョンを重ねないという意味が込められています。しかも「Windows7」以降のOSを利用している人には1年間に限り、無償でアップグレードできるようにしました。

マイクロソフトは現在、パソコンとタブレット向けに「Windows8.1」、スマホ向けに「Windows?Phone8.1」というOSを提供しています。CEOのナデラ氏はアップルやグーグルとの競争に勝つためにはタブレットとスマホのOSは普及を最優先すべきだと考え、就任早々に無償化を打ち出しました。

最近のサイバー攻撃の拡大に対し、セキュリティー機能も大幅に高めています。パソコンにログインする際、従来のパスワード入力だけでなく、顔認証技術を使った自動ログイン機能も使えるようになりました。
パソコン利用者にとって最も歓迎できる変更点は、初期画面をウィンドウズ7のような従来型の画面に戻したことでしょう。タブレット仕様のWindows8.1では複数の画面を同時に開いて作業することができませんでしたが、Windows10ではタブレット画面でもマルチタスク機能が使えるようになりました。各応用ソフトをアイコンで表示したタイル画面がパソコンでは横スクロール、スマホでは縦スクロールとバラバラだったのも、縦スクロールに統一しました。パソコンとタブレットの一体型端末では、キーボードの取り外しで自動的に初期画面が適切な仕様に変わるようになっています。

(日経産業新聞 2015/7/19)

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