太陽光発電の先進国ドイツへ ?

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先月、日本太陽光メンテナンス協会の一員として、弊社の担当者が研修ツアーに参加させていただきました。その時の視察レポートです。

ヴィルトポルツリート村
訪問日:2015 年 11 月 20

ミュンヘンから車で 2 時間ほど(距離にしておよそ 100 ?)南西に位置するヴィルトポルツリート村は、人口 2500 人の小さな村ではあるが、村全体の取り組みで自然エネルギーに対する 意識が非常に高く、村で使用するエネルギーの約 5 倍ものエネルギーを自家生産している。

当初、2020 年までに村内で使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーにするという目標を立てたが、2012 年のうちに早々にこの目標を達成してしまい、現在は 481%の再生可能エネルギーを生産している。とはいえ、我々に最も身近な太陽光発電の割合はさほど高くなく、もっと大きな割合を占めるのはバイオガスと風力発電だった。

騒音や景観上について、今のところ村民からの苦情はなく、故障なども発生していないとの事。太陽光パネルは高品質なシャープ製という事で絶対的な信頼を置いている様子。当時のシャープはドイツで言うベンツのような存在、という表現を用いていたことからそう思われる。電力の買い取り等を行う大手電力会社の子会社がパートナーのようで、メンテナンスや監視もそこが行っている様子。
村全体で再生エネルギー施策に取り組んでおり、その為の費用の大半は村民の投資によって賄われている。日本ではマンションの屋上に 太陽光パネルを載せるだけでも住民の意思統一は困難だというのに、小さな村とはいえ2500人もの 村民を抱えながら、この村はそこを20年も前にクリアしている。

 

太陽光発電の先進国ドイツへ ?
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