【坪拾い】屋根伏せ:半切妻屋根の作り方

切妻のてっぺんに小さい三角形の屋根がくっついています。
この形は屋根伏図で作れますか?

はい!
このような屋根を「半切妻」と呼びます。
「はかま腰屋根」や「ドイツ破風」と呼ばれることもあるそうです。
坪拾いの設定方法をお伝えします!


半切妻の設定方法

下図のようなシンプルな半切妻屋根を例としてご説明します。

まずは外壁線を作り、屋根形状設定画面まで進みます。
形状は切妻で設定し、屋根を作ります。
【軒袖変更】「袖」を選び、その中の「半切妻」を選択します。
詳細設定画面が出ますので、三角部分の軒先長さと勾配を設定します。

半切妻にしたい部分の外壁線を選ぶと形状が変わります。

今回の例の場合は東西面が半切妻ですので、西側も同様に設定したら完成です。
屋根材も自動で割付できます。




【坪拾い】屋根伏せ:入母屋屋根の作り方

寄棟の上に切妻が乗っかったような屋根を拾おうとしています。これは屋根伏図で作れますか?

はい!こういう屋根の形状を「入母屋(いりもや)」と言います。
神社仏閣や和風住宅などで多く用いられる構造です。
坪拾いでの入母屋の設定方法をご案内します。


入母屋の設定方法

下図のようなシンプルな入母屋屋根を例としてご説明します。

まずは外壁線を作り、屋根形状設定画面まで進みます。
形状は寄棟で作成しますが、このときに袖出幅と入母屋出幅に着目します。
下記の値を設定してください。

袖出幅  =入母屋の妻壁からけらば(袖)の先までの距離
入母屋出幅=入母屋の妻壁から軒先までの距離

例の屋根の場合は、

袖出幅=300㎜
入母屋出幅=2270㎜(妻壁は外側の壁より1820㎜内側にある想定+軒出幅450㎜)

となります。

寄棟が作成されます。
【軒袖変更】で「軒」の「入母屋」を選択します。
出幅の設定を確認しOKをクリックします。

入母屋にしたい軒のラインをクリックすると、形状が変わります。

今回の例の場合は東西面が入母屋ですので、西側も同様に設定したら完成です。
屋根材も自動で割付できます。




【坪拾い】屋根伏せ:建物を一周する下屋の作り方

こんな感じの東西南北にぐるり一周つながった下屋を作図したいと思っています。
外壁線を書こうとすると途中で切れてしまって…
どうすればよいでしょうか?

建物を一周する形状の下屋は、まず1F全体に屋根を作り屋根材を配置した後に、2F部分を開口する方法で作図しましょう。
坪ちゃんの物件を例にご説明しますね。


作図方法

ステップ1:1F全体に屋根を作り屋根材配置

まずは1Fの平面図を見ながら、全体の寸法を外壁線として作成します。

そのまま屋根形状作成を行います。勾配・出幅を設定してください。
形状は近いものを選びましょう。この例の場合は寄棟ですね。
1Fの形状で屋根が作成されます。

軒袖変更や桁上げ下げが必要な場合は行ってください。
形状ができたら【屋根材割付】を行います。1F全体に屋根材が配置されます。

ステップ2:2F部分を開口

屋根材割付をすると、部材配置モードに移ります。
ここで2F部分を開口していきます。開口は【一括開口】を選択してください。
2Fの形状に合わせて四角形or多角形を選び、【サイズ入力】ボタンを選択します。
外壁線の角から開口をスタートします。2Fの平面図を見ながらサイズを指定してください。
サイズ入力は屋根伏図の外壁線入力と同じ要領で入力してください。

開口を確定したら、このようにグレーで塗り潰されます。

開口を正しい位置に動かします。位置は1Fと2Fの平面図を見比べて判断してください。
開口の上で右クリックし、【開口オフセット】を選びます。
今の位置から水平方向・垂直方向にどれだけ動かしたいかを入力します。
オフセット画面にサイズと方向キーを入力し、OKボタンを押します。

例:910ずつ左上に動かす場合
(サイズ入力上段から)910→ [←]矢印キー → 910 → [↑]矢印キー

屋根面積のみを拾われている方はこれで完成です!積算結果を確認してください。
役物も拾われている場合は次の手順を行ってください。

開口の上に役物が載ったままになっています。
画面左側の【部材配置】ボタンを押すことで、不要な役物をカットし、開口周りに壁取合を自動配置してくれます。

※寄棟の場合「三つ又」の部材が残る場合がありますので、手動で削除してください。

役物の調整が終わったら完成です!
積算結果をご確認ください。


一度屋根材を載せてから開口とは、思いつきませんでした~
これなら自動で部材配置できるので楽ですね!

補助線を使って書く方法でももちろんOKですが、数量を拾うことが目的であればこの方法が一番効率的なので、ぜひご活用ください♪




【坪拾い】屋根伏せ:斜めの辺がある屋根を書くコツ

(つぼちゃん)外壁線に斜めのラインがあるのですが、屋根を作ろうとすると変な線がでてしまいます・・・こういうときはイチから補助線で書くしかないのでしょうか⁉

斜めのラインがある屋根を作る場合、坪拾いでは自動で屋根形状を作ることができません…。
補助線を使った作図となるのですが、イチから作図するのは大変ですよね。
このつぼちゃんが拾おうとしているような形状の場合は、外壁線はあえて真っすぐ作図し、斜めの部分だけを補助線で書くほうが簡単かもしれません。

外壁線を真っすぐ⁉
外壁線の形は平面図通りじゃなくてもよいのですか?

最終的な屋根の形が合っていれば、問題ないですよ。
一度やってみましょう!


早速外壁線入力。斜めのところは真っすぐに矯正した寸法を外壁線として取ります。
今回の例の場合は、切妻屋根として作図しましょう。

補助線画面で、角の斜めのラインを任意線で作図します。
外壁の角から計算して、上に1820㎜の位置と右に910㎜の位置を結んだラインになります。
任意線のコピーや移動を使って指定の位置に交点を作り、フリーモードの任意線で結びましょう。
不要な線はサイズ変更や補助線カットでなくします。

次に屋根材割付をします。
真っすぐな形状で屋根材が配置されますので、斜めの辺がある面積とその周辺の役物は削除して配置し直してください。


確かにイチから書くよりは楽かも♪

今回のような端が少し切りかかった斜めの場合、真っすぐで拾ってざっくり多めに見積もる、でもアリかもしれません。
また面積だけ拾う場合は屋根材自動配置した後に開口する、でもOK!
拾う場所や求める精度によって、手順を工夫してみてくださいね。




【坪拾い】屋根伏せ:角が欠けた形状の屋根(特殊コーナー形状)

母屋下がりの屋根を拾ったのですが、角がこんな感じに欠けていることに気づきました。
面積としては誤差だと思うので無視して描いちゃってもいいかな~とは思うんですが…
細かいところまで突き詰めたい気持ちもあるので、設定方法があれば教えてほしいです!

実はこういう角が欠けた形状を作る設定方法がありますよ~
機能は【特殊コーナー形状】を使います!


例として、今回坪ちゃんが拾っている物件を見てみましょう。
軒先が母屋下がりになっています。下がっている分ケラバが付きますが、ケラバの出幅は300なので軒先の出幅600より狭くなっていますね。狭くなった分、屋根が欠けたような形状になっています。

設定方法をご説明します。
まずは通常の寄棟で母屋下がりを設定しましょう。
母屋下がりの設定方法はこちらを参照。

次に【特殊コーナー】ボタンをクリックし、設定したいコーナーの青丸をクリックします。

コーナー選択画面が出ます。
例の屋根の場合は中央の「棟線が外壁角を通る 角カット1」の形状になります。
選択すると詳細部設定画面が出ますので、軒とけらばの出幅の差分を入力します。
OKを押すとコーナー形状が変わります。

反対側のコーナーも同様に設定したら、完成です!


角カット形状について

角カットは3パターンあります。
今回の記事では「棟線が外壁角を通る 角カット1」を使いましたが、別のパターンで設定した場合は下図のような形状になります。

屋根の形状に合わせて、パターンをお選びください。
(ボタンだけで一発で判断するのは難しいので、1つずつ設定していってどれが図面の形状と合うか試していく方法がオススメ)




【平兵衛くん防水改修版】『屋根立面図』の拾い精度をあげる方法



◆こちらの記事を読む前に…

屋根のモードは屋根の勾配によって使い分けていただくことをお勧めしています。

平兵衛くんのソフトでは、手拾いと同様に、面積に対して勾配係数を後から掛けて屋根面積を算出しています。
どちらのモードも同じ操作で屋根面積や役物が拾えますが、同じサイズの面積を入力したとしても積算結果の㎡は異なります。理由は後から掛けられる勾配係数が違うためです。
勾配係数は、
 ・立面図の場合 :勾配が緩いほど大きく、きつくなるにつれて小さくなる
 ・屋根伏図の場合:勾配が緩いほど小さく、きつくなるにつれて大きくなる
ようにシステムで設定されています。

例えば立面図の場合、勾配が緩やかな屋根は、実際の屋根面積よりもが見えている部分がほぼありません。それに対して掛けられる勾配係数は、勾配が緩やかになるほど大きくなります。

そのため、面積を入力する際のクリック位置のズレに対し、大きな勾配係数が掛けらることで、その差が開いていってしまうのです。

参考記事:屋根立面図モードと屋根伏図モードの違い


本記事では、上記の内容をご理解いただいたうえで、4寸以下の屋根を立面図モードで拾われるお客様に向け、拾いの精度を上げる方法をご紹介いたします。

◆ポイント1 面積の横幅をサイズ指定する

1.入力した屋根面積を右クリックし、【サイズ変更】を選択します。

2.サイズ変更画面が表示されます。クリックで入力された屋根面積のサイズそのまま(=勾配なし)が表示されています。
このとき軒などの長さが計算で求められる場合は、現在表示されている数値と見比べてみましょう。
スケール設定が間違っていなければ、そこまで大きな差はないはずです。サイズが分かる場合は数値自体を正しい数値に打ち換えて【OK】を押します。

(なぞったサイズが横幅17㎜ズレているため、修正している図)

もし大幅にサイズが異なる場合は、スケール設定を見直してみましょう。
参考:スケール設定をやり直す


◆ポイント2 屋根の『流れ長さ』を設定する ※立面モード専用機能

流れ長さを測定する

ポイント1では、面積の横幅をサイズ指定しました。次は縦幅をサイズ指定したいところですよね。
しかしサイズ変更画面で出ている縦幅の数値は、図面をよく見てもサイズが分からないことが多く、本来の面積のサイズには関係ない数値のため、一旦無視します。
ここで注目するのは『流れ長さ』です。『流れ長さ』は、けらばの長さです。流れ長さも図面に載っていないことの方が多いですが、坪拾いの【マウス距離測定】を利用することで測ることが可能です。面積を入力した側面の図面から測ってみましょう。

下図のような南立面図の面積の流れ長さは、西立面図や東立面図から測ることが出来ます。

※マウス距離測定は、クリックした2点間の距離を測るため、多少の誤差は生じます。不安な場合は数回測って平均値を取ってみて下さい。

(マウス距離測定を使用している図)

流れ長さの設定方法

先ほど【マウス距離測定】で測った『流れ長さ』を設定します。

1.入力した屋根面積を右クリックし、【サイズ変更】を選択します。

2.サイズ変更画面が表示されます。サイズ変更画面の左下にある【流れ変更】を選択します。

3.流れ長さの数値を変更し、【OK】を押します。

(流れ長さを5115㎜に変更している図)

4.縦のサイズが流れ長さに沿って変更されます。
面積の見た目が変わるかもしれませんが、問題ございません。

流れ長さを入力することで勾配が緩い場合でも誤差をなくし、精度アップにつながります!