【平兵衛くん】部屋の中に部屋がある場合の入力(例:ロの字の廊下)

こちらの記事では部屋の中に部屋がある場合(下図でいうと「廊下」)の入力方法を2通りご紹介します。
どちらの方法でも同じ結果で積算できますので、使いやすい方法をご利用ください。

「部屋1~3」を入力した状態から始めます。


方法1:重ねて入力したあと、中央を開口でくり抜く

メリット:出来上がった完成形が綺麗に見える
デメリット:開口や壁ボードの追加入力などの作業が必要

1.「廊下」を「部屋1~3」に被せて入力する。

2.床と天井に開口を入れる。
(床と天井の開口の位置を合わせたい場合は、[Alt]キーを押しながらマウスを動かして部屋や開口の頂点にマウスを吸着させる)

↓「部屋1~3」に重なっていた「廊下の色」が開口によって抜け、各部屋の本来の色が表示されていればOK。

3.「廊下」に対して開口を入れた部分の周りに必要な壁ボードを追加する。
(ライン入力がお勧め。巾木・廻り縁が必要な場合は、壁ボードに対して「巾木 / 廻り縁を付ける」のチェックを付けておく)

4.間仕切や開口を入力して完成。


方法2:

メリット:入力作業がシンプル
デメリット:一筆書きが出来ないケースでは使えない

1.「部屋1~3」を避けるようにして「廊下」を入力する。

2.本来、壁ボードがない部分に壁が配置されているため、その部分に「廊下」の天井高と同じ高さの壁開口を入れる。
(巾木・廻り縁を拾わない場合は壁ボードの削除だけでOK)
(開口の数としてカウントしたくない場合は「開口の数を数える」チェックを外してください)

3.間仕切や開口を入力して完成。

参考:
【平兵衛くん】室集計設定とは
【平兵衛くん】廻り縁・巾木を減算する




【平兵衛くん】壁の断熱材を拾う方法

壁の断熱材の拾い方は、大きく分けて3つ方法があります。

間仕切を設置する内壁は1の方法、間仕切を設置しない外周部分は2の方法で設定すると、重複なく効率的に拾い出せます。

ボードや間仕切に関係なく必要なところだけ入れたい場合や、断熱材を設置する高さがボードとも間仕切とも異なる場合などは、3の方法を参照してください。




1.間仕切に所属させる

(1)配置済みの間仕切に断熱材を設定する方法

【間仕切入力】に入ります。
断熱材を入れる間仕切を右クリック→「断熱材」の種類を設定→【適用】をクリックします。
選択している間仕切に断熱材が設定されます。
断熱材の表示をONにしていると、間仕切りに網掛け表示が入ります。

(2)あらかじめ特定の間仕切に断熱材を設定しておく方法

間仕切設定の画面で断熱材を設定しておくと、あらかじめ特定の間仕切りに断熱材を付けておくことができます。
耐火遮音壁には、グラスウールがあらかじめ登録されているものもあります。
間仕切設定画面でご確認いただけます。
【各種設定】【間仕切設定】
※こちらの画面での断熱材設定は間仕切の入力前に設定してください。入力後には反映されません。


2.壁ボードに所属させる

(1)配置済みの壁ボードに断熱材を設定する方法

【壁編集】に入ります。
断熱材を入れたい壁ボードを右クリック→「断熱材」の種類を設定→【適用】をクリックします。
選択している壁ボードに断熱材が設定されます。
断熱材の表示をONにしていると、壁に網掛け表示が入ります。

(2)あらかじめ特定の壁ボードに断熱材を設定しておく方法

壁ボード設定の画面で断熱材を設定しておくと、あらかじめ特定の壁ボードに断熱材を付けておくことができます。
【各種設定】【壁ボード設定】→「断熱材」を設定します。
※この設定は壁ボードの入力前に設定してください。入力後には反映されません。


3.壁ボードの項目を使い、断熱材を単体で配置する

断熱材のみを拾い出ししたい時は、壁ボードの項目に断熱材を登録し、壁ボードを拾い出す要領で拾います。
部屋を囲むときに壁ボードの項目を設定すると、部屋の周囲に断熱材を拾います。
不要な部分があれば壁編集から削除・開口を行ってください。

壁ボードの項目に断熱材を登録する方法

【各種設定】→【壁ボード設定】→【追加】→断熱材の名称を登録します。OKで保存します。




物件を圧縮・解凍する

拾った物件のデータを他のPCに送りたい!
PCの容量が圧迫されてきたので、データを整理するためにバックアップを取っておきたい!
物件をサポートセンターに見てほしい!

そんなときには「物件圧縮・物件解凍」機能が便利です。
使い方をご案内します。



※例として坪拾いの画面でご説明しますが、平兵衛くんの場合も同様です。


物件圧縮

タイトルの【物件整理】を開きます。

物件整理画面で、データを圧縮したい物件名をクリックで選びます。
※坪拾いで外壁データのみ・屋根データのみ圧縮したい場合は、項目の丸印を選択してください。
【物件圧縮】ボタンをクリックします。

圧縮先のフォルダを指定します。
デフォルトの指定先は下記のフォルダになります。
坪拾い:      C:\Tsubohiroi\Tsubohiroi_press
坪拾い見積り版:  C:\TsuboMitsu\Tsubohiroi_press
平兵衛くん10:   C:\Heibei10\Heibei_press 
平兵衛くん防水版: C:\HeibeiWP2\Heibei_press

バックアップを含めるかなどのオプション設定を行ったうえで、OKを押します。
確認メッセージは「はい」で進めます。

サポートセンターにデータを共有したい場合は、圧縮時に「サポートコールセンターにメールを送信」チェックを入れると、メールでサポートセンターにデータを送ることができます。

圧縮終了のメッセージが出たら、圧縮完了です。
圧縮後は「作成者名_物件名_[物件].lzh」といった名前の圧縮ファイルが出来上がります。

※圧縮ファイルの名前は変更しないようにしてください。物件解凍できなくなる可能性があります。

他のPCにデータを送りたい場合は、圧縮ファイルをメールやネットワークドライブなどを使って共有してください。


物件解凍

タイトルの【物件整理】を開きます。

物件整理画面が開きます。【物件解凍】ボタンを押します。

ソフトで圧縮したlzhファイルを参照し、開きます。
「解凍が完了しました」というメッセージが出たら、完了です。
スタート画面から物件を開くことができます。


物件の共有方法として、物件圧縮・解凍機能の他に「どこでもデータBOX」という機能がございます。
弊社のサーバーを介してデータを共有する方法です。
詳しくは別記事を参照ください→【どこでもデータBOX】データをサーバーに保存する バックアップをとっておく




【平兵衛くん】印刷の表示が見えづらい場合の対処法

図面印刷した際に、割付の線が見えづらい、表示をもう少し拡大したい!ということはありませんか?
いくつかの対処法をご案内いたします。


対処法1:部屋の透過率を調整する

部屋を配置すると、透過された色で塗りつぶしされます。
透過率を下げることで、より濃い色で印刷することができます。

<透過率の設定方法>
表示→透過率調整をクリックします。
印刷の部屋の透過率を低めに設定します。

透過率を下げる前に比べ、部屋の表示がくっきりします。
割付の線も比較的見えやすくなります。


対処法2:図面をトリミングする

図面の入力以外の部分をトリミング(切り抜く)ことで図面を拡大することができます。
トリミングはExcel上で行います。

<図形のトリミング方法>
Excelの画面で、図形を右クリック→トリミングを選択します。

枠をドラッグし、必要な部分だけを切り抜きます。

切り抜き後の画像を[Shift]キーを押しながら拡大します。([Shift]キーを押さずに拡大すると縦伸び・横伸びの可能性があります)
表示が拡大され、割付が見えやすくなります。


対処法3:入力画面をスクリーンショットし貼り付ける

対処法1,2を試しても、どうしても画質が粗くなってしまう…という場合は最終手段です。
入力画面をスクリーンショットし、印刷のExcelに貼り付けましょう。

<スクリーンショット方法>
キーボードの[Windows]キー+[Shift]キー+[S]キーを同時に押します。
画面が暗くなりますので、スクリーンショットしたい範囲をドラッグし囲みます。

出力したExcelの画像を削除し、貼り付けます。




【Excel】集計結果の保存や印刷時に使えるワンポイント操作

集計結果をエクセルで開いた後、編集や印刷をする際に便利なエクセルの機能をご紹介します。



1.集計を編集&上書き保存をしたのに、再度開くとリセットされていた場合

CSV形式のまま上書き保存をしていませんか?CSVは文字列だけが保存される形式のため、エクセルの罫線や列の幅・色などの情報は保存されません。形式が「.CSV」となっている集計は、形式を「.xlsx」に変更して保存しましょう。

※xlsx形式で保存した後に平兵衛くんで集計を更新した場合、xlsx形式で保存したファイルには反映されません。


2.印刷をするときに1ページ内に情報が収まらない場合

等倍の表示では、用紙の1ページに入りきらないことが多いです。
[ファイル]→[印刷]に進んだ後の画面で、印刷時の拡大・縮小を変更してみましょう。おすすめは「すべての列を1ページに印刷」です。印刷の方向を「縦」から「横」に変更してみてもいいかもしれません。


3.集計の一部分だけを絞り込んで印刷したい場合

部材拾い集計などで「全ての結果ではなく1図面だけの結果を確認・印刷したい」と思ったことはありませんか?エクセルのフィルター機能で表示を絞り込むことが出来ます。




【平兵衛くん10】天井・床の下地材を手動で編集する

「柱周りの足りない下地を追加したい」「重なってしまった野縁を消したい」
といった場合は下地を手動編集していただけます。

編集方法をご案内します。


編集する前に 下地を画面表示させる

画面左下の画面表示メニューにて
割付:下地 にします。


編集手順

天井下地を例にご説明します。

【天井編集】の[下地]メニューで手動追加します。
※床の場合は【床編集】になります。

下地材の追加

左のメニューより追加したい部材を選択します。
必要な部分をクリック―クリックで入力します。
天井の吊りボルト、床の支持脚・補強脚については、1点クリックで1か所配置されます。

下地材の削除

部材を削除したい場合、下地材を1つずつ削除することができます。
削除する下地にマウスポインタを当てて、キーボードDeleteキーで削除できます。

ライン入力

1点クリックの下地材を1列にまとめて入力したい場合は、ライン入力が便利です。
左側の「ライン入力」にチェックをします。
配置したい位置をクリックークリックします。
等間隔(仕様設定で設定した間隔)で配置されます。


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