【平兵衛くん】天井や床の割付枚数が0枚の部屋がある

<天井の割付を確認しています。
拾い出し表を見ているのですが、割付の枚数が0枚になっている部屋があります。
ちゃんと部屋に仕様を設定していることも、割付を表示して目地が表示されていることも確認しました。何が悪いのか分かりません。どうしたらいいでしょうか。

<天井や床は取り回しを行っているため、取り回しルールやその部屋の割付の状態によって枚数が0枚になる場合があります。慌てずに以下の手順に沿って確認していきましょう。


1.システム設定の取り回しルールを確認する

タイトル[システム設定]→[取り回しルール(床・天井)]を確認しましょう。
ここが『図面単位』になっている場合は問題ありません。同じ図面に同じ仕様の天井や床が設定されている場合、別の部屋の方に枚数がカウントされている可能性があります。そのため一部の部屋の枚数が0枚になっていても、結果的に必要な枚数は出ているのでご安心ください。

<なるほど、他の部屋と取り回されているから0枚なることもある…ということですか。
理解は出来ましたが、自分が何か入力ミスをしているのではないかと不安です。

<もしご不安なら一旦この取り回しルールを『部屋単位』に変更してみてください。システム設定を変更した後は物件を開いて[編集]→[天井・床再割付]を押してください。拾い出し表に枚数が出てくるはずです。
もしくは次のステップで取り回しの状態を確認してみてください。

2.天井や床の割付番号を確認する

部屋同士の取り回しの状態は、割付番号を表示させることで見て確認することが出来ます。
割付番号の表示は、入力画面[表示]→[割付番号]をクリックします。

割付番号の使い方や詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
参考:【平兵衛くん】天井・床の割付サイズを確認する

下図の下半分中央の部屋(物入)は、6C・7C・4C・5Cとなっていて、すべて切物で割付されていることが分かります。右隣りにある部屋(子供室)に同じ割付番号があるため、これらは同じ1枚の材料で取り回しているということになります。

※この物件の天井割付①はすべてPB9.5です

<なるほど、0枚になっている部屋がすべて切物(□C)になっていて、同じ仕様が設定された他の部屋で同じ割付番号(□C)があれば、そっちの部屋で枚数がカウントされているってことですね。
いま僕の平兵衛くんで確認したら、この状態でした!よかった!ちゃんと根拠が分かったので安心しました!




【平兵衛くん】部屋別明細表に反映されない

 < 拾った数量が部屋別明細表に反映されません…。

 < 部屋別明細表に出力するためには、その部材をどの部屋で集計するか設定する必要があります。以下のような条件に当てはまっていないか、確認してみてください。




確認ポイント1:集計に出てこないのは、「間仕切」ではないですか?

間仕切は部屋と部屋の間に配置するため、部屋に所属させることができない仕様です。
そのため、部屋別明細表には出力されません。

間仕切を部屋ごとに集計したい場合は、部屋ごとに属性や名称を分け、別の集計でご確認ください。
属性の分け方はこちらをご参照ください。


確認ポイント2:部屋に仕様が設定されていますか?

部屋入力モードで部屋を右クリックで選んだ際に、部屋の仕様が「設定なし」になっていませんか?
部屋の仕様が設定されていないと、部屋別明細での集計はできません。

「設定なし」になってしまっている場合、後から設定する方法はこちらをご参照ください。


確認ポイント3:部屋に所属していますか?

壁ボードや梁、箇所拾いなどが部屋別明細に反映されない場合は、その項目が部屋に所属できていない可能性が高いです。

必ず部材を部屋に所属させてください。
あとから部屋所属させる方法はこちらをご参照ください。


確認ポイント4:巾木や廻り縁の計算根拠は適切ですか?

巾木・廻り縁だけが結果に出てこない場合は、計算根拠が適切でない可能性があります。
特に壁ボードの入力をされていない状態で根拠を「壁ボード:長さ」にしていると、積算結果に出力されません。「部屋の周長」に変更しましょう。
巾木・廻り縁の計算根拠は[各種設定]→[室集計設定]から確認できます。

巾木・廻り縁の計算根拠について詳しくはこちらをご参照ください。


確認ポイント5:集計の更新やExcel上での計算がしっかりできていますか?

これは部屋別明細表に限った話ではありませんが、入力後の集計更新や、Excel上での「コンテンツの有効化」「集計表作成」をしっかり行った状態で結果を確認してください。
部屋別明細表の集計項目のチェックが抜けていないかも要チェックです。


上記に当てはまらない場合は、サポートセンターまでご連絡ください。
詳細な原因を調査させていただきます。




【平兵衛くん】「室設定」の変更が反映されない

<入力途中で仕様が変わったので、[各種設定]の[室設定]を変更しました。
集計結果に反映されないのですのですが、なぜでしょうか?

<[室設定]はあくまでもこれから入力する部屋をあらかじめ決めておく設定です。
そのため、入力済の部屋に対しては変更が反映されません
入力済みの部屋の仕様を変える場合は、下記の手順をお試しください。


方法1:部屋入力画面から変更

仕様が変わる部屋を右クリックします。
画面右にあるフローティングプロパティ画面から仕様を変更し、【適用】ボタンを押すと変わります。


方法2:チェックモードから変更

仕様が変わる部屋が多数ある場合は、チェックモードからが効率的です。
画面上の【チェック】ボタンをクリックします。

チェックモードの画面が表示されます。

工種を選択します。
上の表で変更したい名称の行を選択します。(変更したい仕様以外のチェックを外すと絞り込みがラクです)
下の表で変更したい行の名称をドラッグします。
一括編集の画面が出たら名称を選択し、OKを押します。

ポイントは上の表で選択・下の表で変更です。

チェックモードを閉じると変更が反映されます。
変更後は集計の更新ボタンをお忘れなく!




【平兵衛くん防水版】集計について

平兵衛くん防水版で集計を行うと、2種類の集計CSVが出力されます。
それぞれの特徴をご説明します。


『属性別集計.CSV』

面積や長さ、開口周長と集計項目別に集計をしています。
㎡数やm数をまとめて確認する場合は属性別集計がお勧めです。
また、同じ素材(シーリング)でも属性で(バルコニーや手すりなど)使う場所を分けることで
シーリング材の内訳を出すことができるようになっています。

『属性別集計.CSV』の特徴

・同じ名称でも、属性が異なれば分けて集計される
・「面積(㎡)を拾った項目」と「長さ(m)を拾った項目」で集計が分かれている
・面積の開口周長が集計される
・図面ごとの集計に加え、全図面を合算した合計数量も集計される


『防水一括.CSV』

名称別に集計をしています。
属性によって分かれていないため、素材ごとの総数量を見る場合は防水一括がお勧めです。

『防水一括.CSV』の特徴

・属性は関係なく同じ名称の部材はまとめて集計される
・「囲い面積」と「長さ」で集計が分かれている
 囲い面積 面積(㎡):囲い面積の㎡数、周長(m):囲い面積の周長
 長さ   面積(㎡):長さ×高さ、周長(m):長さ
・図面ごとに集計される


特徴からまとめると

シンプルに集計を見るなら防水一括、
細かく設定し、より詳細な集計を見るなら属性別集計

がおすすめです。

それぞれの特徴を参考に、目的に合った集計をご利用ください!




【平兵衛くん】廻り縁が出てこない/巾木が出てこない

 < 廻り縁を部屋に設定しているのに、集計結果に出てきません。

 < 廻り縁や巾木の拾い方は2種類あり、何を入力しているかによって適切なものを選ぶ必要があります。今回はどこを拾いましたか?

 < 天井の割付・下地です。

 < 壁ボードは入力していないのですね。
壁ボードの入力がない場合、廻り縁の設定は必ず「部屋の周長」にする必要があります
以下の手順で、計算根拠を確認してください。
数量が本来出てくるはずの数量より少ない、「貼物壁」で設定したクロスの集計が出てこない、
といった場合もこちらをご確認ください。


確認方法

【各種設定】【室集計設定】を開きます。

②室集計設定の画面が開きます。
室の壁実面積(貼物壁)、廻り縁、巾木のそれぞれの計算根拠を設定できます。
壁ボードの入力がない場合はすべて左側に設定してください。

③変更した場合、再度集計に更新をかけると変更が適用されます。


<廻り縁の計算根拠を「壁ボード」⇒「部屋の周長」に変えたら、集計にも出てきました!




積算結果や図面などのデータをPDFに変換する

坪拾いや平兵衛くんで出力される積算結果や図面データをPDFに変換する方法を2通りご紹介します。

≪目次≫
*PDF変換ソフトを使う
*Excelの拡張子を指定して保存する

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PDF変換ソフトを使う

印刷時のプリンター選択画面で「仮想プリンター」を選べば、紙に印刷するのではなく、PDF ファイルにすることが出来ます。
Windows10の場合、「Microsoft Print to PDF」という仮想プリンターが標準装備されています。
Windows8以前のPCをお使いの方は仮想プリンターのインストールが必要です。
昨今では無料でダウンロードいただけるソフトもありますので、用途にあったものをご利用ください。(例:CubePDF)

1.通常通り、印刷プレビュー画面まで進みます。
2.プリンターの選択で仮想プリンター(下図では「Microsoft Print to PDF」)を選び、【印刷】を押します。

3.名前を付けて保存する画面が出てきます。保存先を設定し、ファイル名を入力します。
4.【保存】をクリックすると指定した場所へPDFに変換されたデータが保存されます。

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Excelの拡張子を指定して保存する

Excelで出力されたデータは保存する際のファイル種類を変更することで可能です。Word文書でも同様に使えます。

1.Excelが開いている状態で、画面左上の【ファイル】タブを開きます。

2.【名前を付けて保存】をクリックします。
3.ファイル名の下にある拡張子の選択肢から【PDF(*.pdf)】を選びます。
4.【保存】をクリックすると指定した場所へPDFに変換されたデータが保存されます。