【平兵衛くん】四周シーリングとはなんのこと?平兵衛くんでの拾い方は?(耐火遮音)

<今回拾うように頼まれた物件で「四周シーリングも拾うように」と言われましたが、これは一体なんですか?あと平兵衛くんで拾うことは出来るのでしょうか。

<四周シーリングとは四周処理(工法)とも呼ばれ、”耐火・遮音性能を確保するために、壁の周囲の取り合い部(上下左右の端部)の隙間を埋める処理”のことです。平兵衛くんでは間仕切入力にある耐火遮音を拾う際に設定することが出来ます。集計結果では長さ(m)が出力されます。


<四周シーリングの設定箇所>

<ではまず、平兵衛くんでの四周シーリングの設定箇所からご紹介します。
四周シーリングは耐火遮音の間仕切のみで設定が可能
です。この設定は入力された間仕切1本ずつに設定を行ってください。
上下の長さは必ず拾います。耐火遮音璧の場合、上下長さ分のシーリング材は必ず必要なものとして拾い出しを行います。
掃出し口の減算を行う場合は、後述の「掃出し口の四周シーリングを減算する」をご覧ください。

設定箇所は間仕切入力モード>耐火遮音>フローティングプロパティです。


四周シーリングの『高さ本数設定』とは…

 

<四周シーリングの設定に『高さ本数設定』と『両面配置』というのがあるんですね…
これはどういうものなのでしょうか?

<間仕切実高の高さを縦の長さとして拾います。壁の”両端”を拾うか、”片方”拾うか、まったく拾わないか(“なし”)を設定します。

<高さ本数がどこを指しているか分かりましたが、実際どのようにチェックを変えるべきなのでしょうか?

 

<下図のようにL字に耐火遮音を入力した場合、2本とも”両端”に設定してしまうと角の部分が重複してしまいます。こういった場合はどちらかを”片方”にする必要があります。

<なるほど!配置する場所によって、”両端”と”片方”を使い分けるんですね!場所によっては”なし”が必要になるときもありそうなので、考えながら入力していきます!

 


四周シーリングの『両面配置』とは…

 

<耐火遮音璧の種類により、ボードを片面付ける場合は”両面”に設定します。ボードが片面にのみつく場合は”片面”を設定します。

<四周シーリングの結果は、工種別集計では下図のように『四周処理材』という項目で間仕切の名称ごとに長さ(m)が出力されます。

<結果もこんな感じで出るんですね!わかりました!耐火遮音間仕切を入力する時は、忘れず一緒に設定していきたいと思います!

 


<ふと気になったんですが、ドアなどの開口を入れた時は下端のシーリングは不要ですよね?これは減算されているのでしょうか?

 

<はい、設定によって掃き出し口の四周シーリングは減算させることが出来ます。

この設定は一回設定しておけば、新規物件にも引き継がれますので設定することをおすすめします。

 

<掃出し口の四周シーリングを減算する>

ドアなどの出入り口等の掃出し口がある場合、その四周シーリングを減算することが出来ます。

1.エリア作成画面の左上メニューから【各種設定】を開きます。
2.【間仕切集計設定】を開きます。
3.「耐火遮音璧の掃き出し開口のシーリング材を減算する。」にチェックを入れて【OK】で設定完了です。
このチェックは次回からの新規物件にも引き継がれます。
入力後にチェックを入れ変えた場合は、集計結果を更新してください。

 

<なるほど!!これから耐火遮音間仕切の拾いをやっていくので、チェックを入れておきたいと思います!