【坪拾い】平面図でカーブしている壁の拾い方

<平面図にカーブしている壁がある物件を拾うことになりました。過去に「【坪拾い】斜め壁の拾い方」を参考にして斜めの壁を拾ったことがあります。カーブの場合も要領は同じだと思うのですが、カーブ部分の測り方が分かりません。どうしたらいいでしょうか?

<そうですね、マウス距離測定はクリックした2点間の直線距離しか測れないのでカーブのときは使えません。そういった場合は、使っていない拾い項目を使って長さを測ってみましょう。

<その発想はなかったです。ちょっと不安なので画像付きで説明してもらってもいいですか?


カーブになっている壁の拾い方

①立面図の線に沿って面積を入力します。

②平面図より、カーブ部分を含めた面積の全長を求めます。
使っていない拾い項目(※長さが計れる2点入力)を選び、長さを知りたい部分をなぞります。カーブ部分はフリーモードに切り替えて頂点を少しずつとっていきましょう。

入力後、積算結果を開いて計測値を確認します。メモなどで控えたら積算結果を閉じます。
計測が終わったら先ほど入力したものは削除しておきましょう。

③入力した面積を右クリックし、【サイズ変更】を選択します。

④横の寸法を②で求めた寸法に変更します。


注意点

斜め壁と同じようにカーブになっている壁も立面図の2面にわたって描かれています。
同じ面を重複して取らないように注意しましょう。

今回の例だと、西立面図で面積を拾っているので、南立面図では拾わないことになります。




【平兵衛くん防水改修版】アールの入力

面積で曲線になっている箇所は、アール入力機能を使うと便利です。
※アール入力機能は[囲い面積][開口編集]において使用可能です。[長さ編集]では使用できません。


≪入力方法≫

アール部分は、[多角形][フリーモード]で入力します。

アールになる箇所を3点入力します。
始点 ②アールの頂点 ③終点 です。

[アール形状]ボタン、もしくはキーボードの[R]キーをクリックします。

3点間がなだらかなアールになりました!

面積を確定するとこのような感じです。

<アールの取り消し>

アール入力をやり直したい場合は、[アール取消]、もしくはキーボードの[L]キーを押すとアールの始点まで戻ります。




【平兵衛くん10】アール壁の入力

部屋の壁がアール形状(曲線・曲面)になっている部分は、『アール形状機能』を使って入力できます。


アール形状の入力方法

アール壁入力機能は【部屋入力】【壁編集】【間仕切入力】モードで使うことができます。

部屋入力の場合は、「多角形」モードで行います。
アール壁の手前まで入力が進んだら、入力モードを「フリーモード」に切り替えます。

アール壁の始点、アール壁の頂点、アール壁の終点を3点クリックします。

【アール形状】ボタンもしくは、キーボードのRキーを押します。

結んだ3点の間がアール形状に変わります。

アール形状をやり直したい場合は、【アール取消】ボタンもしくはキーボードのLキーを押してください。
アールの始点位置まで戻ります。

部屋を閉じると下図のようになります。
部屋の頂点が細かく取られたような形状になります。


アール壁に開口がある場合

アール壁に開口を開ける場合は、【範囲開口】を使います。
範囲開口とは、複数の壁にまたがった開口を開ける機能です。

開口モードで【範囲開口】をONにします。

開口したい範囲を四角形で指定します。
指定した範囲に含まれる壁がすべて開口されます。




【坪拾い】屋根伏せ:アールの屋根/アールの外壁

アール屋根やアールの外壁は入力できますか。

 

アールの形状は坪拾いでは対応していません。
画像のようなかまぼこ型の外壁を拾われる場合、【多角形】【フリーモード】で、頂点を少しずつ取って入力してください。

≪アール屋根の拾い方≫
かまぼこ型の屋根面積は、アール部分の長さと軒長さが分かれば拾うことが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

【四角形サイズ入力】で四角形を入力します。
縦横のサイズは、アール部分の長さと軒の長さを入れます。

 

屋根面積の拾い出しが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




建築用語や図面のことで困った時は

「屋根の部位の名称が変わらない」など建築の事で分からないことがある場合や、「勾配が分からない」など、図面の見方でお困りの時に参考にして下さい。分かりやすく解説されているページをまとめています。

●屋根の種類・部位の名称・・・
『屋根セイバーズブログ』http://www.yane-savers.jp/blog/archives/192
●図面を見ても勾配が分からない時・・・
『アジアポケット―屋根勾配角度換算表』 http://www.asiapocket.net/research/yane1.htm
●斜めの線の寸法の出し方・・・
『keisan―直角三角形』http://keisan.casio.jp/exec/system/1259903491
●アール部分の長さの出し方・・・
『円の弧長,弦長,矢高,半径のどれか2つを与えて残りを計算』
http://keisan.casio.jp/exec/user/1329041462
※アール形の外壁や開口を入力する際は、多角形入力を使ってください。⇒アール部分の入力
●拾い出しとは・・・
拾い出しについての基礎マニュアルをダウンロードできます。