【平兵衛くん】マンションなどタイプが同じ図面の集計方法

<今回マンションを拾っているのですが、2~4Fのタイプが全く同じです。これは1図面ずつ取り込んで入力した方がいいでしょうか?最後の集計結果を自分で掛け算しようかとも思っています。

<同じ入力を何度もするのは大変ですよね。そのような場合は【フロア数設定】という機能が使えます。設定したフロア数分を集計の数値に掛け算させることが出来ますので、ご自身であとから手計算する必要はありません。

※【フロア数設定】機能は、集計結果を掛け算させる機能です。同じようなタイプでも、一部仕様が異なる場合にはお使いいただけません。そのような場合は図面をコピーして分ける等、図面自体を分けて作成してください。


≪フロア数設定の使い方≫


1.【図面】-【フロア数設定】をクリックし、チェックを入れる。


2.「図面切替」を押すとフロアごとに数字が設定出来るようになります。図面単位で掛ける数字を設定します。
(例:「02~04F平面図」に3と設定)

3.これで設定完了です。【フロア数設定】は入力前でも入力後に設定してもどちらでも構いません。入力後に設定された場合は、集計結果を必ず【更新】してください。


≪集計結果を確認する≫

全ての集計結果の数値は、フロア数が掛けられた数値になっていますので、特に操作する必要はありません。

今回の例を使っていくつか集計を見ていきましょう。
(例:フロア数設定を 「01F平面図」×1、「02~04F平面図」×3 にしている場合)

・工種別集計・・・「02~04F平面図」の壁ボードPB12.5「167.13㎡」と天井ボードPB9.5「88.20㎡」は、3倍された㎡です。

・部材拾い集計・・・「02~04F平面図」のPB12.5「112枚」とPB9.5「60枚」は、3倍された数量です。根拠数量が×3されているため、それに対して数量も変わっています。


≪ワンポイント:工種別集計表のマンションタイプ集計≫

フロア数設定を利用した場合、必ず全ての集計は掛け算された結果が出ますが、工種別集計表では1フロア分とフロア数掛けた分の両方の結果を出すことが出来ます。
掛け算された結果だけでよければ【通常】、掛け算前と掛け算後の結果を両方見たければ【マンション】を選んで集計を作成してください。




PDFの「スナップショット」ボタンがない場合

当社ソフトでPDF図面を読み込む際に使用するAdobe acrobat readerにて、「スナップショット」ボタンの仕様変更が行われています。

いつもの場所に「スナップショット」ボタンが見つからないという場合は下記記事を参考にしてください。

≪新しいボタン位置≫

以前までは、【編集】→【スナップショット】ボタンがありましたが、
新しいバージョンでは【編集】→【詳細】→【スナップショット】に変更になっています。

≪別の方法でのスナップショット≫

画面上部のツールバーという場所にスナップショットボタンを出すことができます。
一度設定を行うとツールバーから簡単にスナップショットが撮れるようになるため、おすすめです。

<ツールバーの設定>

【表示】→【表示切り替え】→【ツールバー項目】→【表示ツールを表示】→【スナップショット】にチェック。

チェックを入れることで、画面上部のツールバーという場所にカメラのマークが表示されます。
これがスナップショットボタンになります。

※この設定は一度行うと次回以降も引き継がれます。

カメラのマークをクリックし、図面をクリックするだけでスナップショットを撮ることができます。




クリップボードからPDFの図面を読み込む

「ファイルから」PDFが読み込めない場合は、「クリップボードから」の読込を行ってください。
クリップボードに保存させるために、PDF閲覧ソフト側でスナップショットを先に撮影する必要があります。

こちらの記事ではPDF閲覧ソフト(Adobe Acrobat Reader DC)でスナップショットを撮影し、平兵衛くんに取り込むまでの方法をご紹介します。


◆クリップボードとは…
お使いのパソコン側でテキストや画像を一時的に保存しておく場所のこと。一定時間経過すると消えてしまいます。


スナップショットの撮影から平兵衛くんでの読込まで

1.【簡単読込】を選択します。

2.【クリップボードから】を選択します。

3.平兵衛くんの画面はそのまま残しておいて、取り込みたいPDFの図面を開きます。
※Microsoft Edgeなどのウェブブラウザで開いてしまう場合は…PDF開くソフトを変更してください⇒PDFを開くソフトの変更方法

4.【スナップショット】ツールを選択します。
旧バージョンの場合:【編集】→【スナップショット】をクリックして下さい。
新バージョンの場合:【三メニュー】→【元に戻す、やり直しなど】→【スナップショット】

お使いのソフトによって画面周りが異なります。ボタンの場所が画像と違う場合もありますのでご了承ください。
※【コピー】など、他のツールを使われると、縦横比が変わってしまう場合があります。【スナップショット】を使うようにしてください。

↓旧バージョン

↓新バージョン

5.図面の上で1回左クリックして下さい。コピーされた範囲が青くなります。

6.平兵衛くんの画面に戻ります。
【次へ】をクリックすると図面が取り込まれます。
※図面がぼやける場合は…図面を拡大してからスナップショットを撮ってください。⇒解像度を固定する方法




【平兵衛くん10・平兵衛くん防水版】図面の一部分だけを印刷したい

こちらの記事は図面をエクセルで出力したあとの操作方法です。
平兵衛くん VER10.03.001以上
平兵衛くん防水改修版 VER02.03.003以上

<図面の印刷をしようと思うのですが、図面の一部だけを拡大して印刷することは出来ますか?

<はい。エクセルに出力された図面は画像となっているため、トリミングすることで可能です。
エクセルで行う画像のトリミング方法についてご紹介します。

 

~エクセルで画像をトリミングする方法~

1.トリミングしたい図を選択し、2.[図ツール]の[書式]タブを開きます。
3.[トリミング]ボタンをクリックすることで、トリミングモードになります。

4.画像の端から切り取りたい範囲をドラッグします。

5.もう一度[トリミング]ボタンをクリックすると画像の一部が切り取られます。

切り取り後、画像の端をドラッグしてサイズを調整してください。




【平兵衛くん・平兵衛くん防水版】スケール設定をやり直す

途中まで入力したのに、スケール設定を間違っていたことに気づきました。
最初から拾い直しになりますか?

入力の途中でも、スケール設定のやり直しができます。
入力した内容も一緒に正しいスケールに直ります。


スケール設定のやり直し手順

平兵衛くん8、平兵衛くん10、平兵衛くん防水版 ともに同じ操作になります。

1.【図面】【スケール設定】


2.最初のスケール設定と同じ要領で、寸法が分かっている範囲をクリック、クリックで囲みます。


3.正しいスケールを入力し、【設定】をクリックします。


4.【ok】をクリックして完了です。


寸法の確認は【距離測定】

【距離測定】(平兵衛くん8は【マウス距離測定】)で、任意の場所の寸法を確認することができます。
スケール設定を間違えたまま入力してしまった場合、壁ボードの表示が太すぎたり、逆に細すぎたりといった、画面上の表示の違いで気づく場合が多いです。 おかしいと思われたら、【距離測定】で確認してください。
参考:『【平兵衛くん】スケール設定が正しいか確認したい』

スケール設定の間違いを防ぐポイント

スケール設定を間違えたまま進んでしまう事を防ぐには、毎回図面を読み込まれた後に、一部だけ寸法線を表示させておく方法がお勧めです。
参考:『【平兵衛くん】寸法線の出し方』




【坪拾い】スケールが合っているか確認する/スケール設定をやり直す

せっかく拾い出しが終わったのにスケール設定を間違っていた!
最初から拾い直しになりますか?

拾い出したものと一緒にスケールを修正できますので、拾い直さなくても大丈夫です。順を追ってご説明します。


画像のように、板がほぼ均等に収まるはずのところで中途半端な幅になっていたり、段数が明らかに違っている時は、スケール設定を間違えている可能性があるので見直してください。

見た目で気付かなくても、積算結果の数量が多すぎる/少なすぎる、といった場合もスケールが違っている可能性があります。
スケールが合っているかの確認方法には、「マウス距離測定」があります。


確認手順

【マウス距離測定】をクリック。
②寸法が分かる範囲の始点をクリックします。
③終点をクリックします。
④『距離測定』の画面が出てきます。寸法があっているか確認します。

『距離測定』の見方


スケール設定のやり直し手順

【図面読取】をクリック


②図面を一つ選択する→【加工】

20151008-5
【スケール設定】をクリック

20151008-14
④寸法が分っている範囲を囲み、囲んだ範囲の縦横の寸法を入力。【設定】をクリックします。

縦か横どちらかの寸法しか分からない場合は『縦横比固定』にチェックを入れて、分っている方の寸法だけを入力してください。

⑤【図面保存】→最初と同じ名前を付けて【保存】します。入力した内容は残ります。


⑥【作成完了】で、正しいスケールの図面が保存されます。

エリア作成で物件を開いてみます。
※入力した割り付けが消えたように見えますが、データは残っています。

割付けも同時に、正しいスケールになります。
目地の位置が変わっていることが確認できます。

よかった~

※4面ともスケールを直すには、1~6の操作を4面分繰り返す必要があります。
拾い出しをまだ始めていない段階でスケール設定が間違っていた場合は、再度取り込みなおしていただく方が早い場合があります。