新国立競技場 建設現場
上の写真は工事現場の東側から撮影した風景だ。撮影者の目線は完成時のスタンドの1層目と2層目の間にあるコンコースとほぼ同じ高さ。クレーンを設置した地盤面は、完成したフィールドからは70?80cmほど地下だ。今後はコンクリートの基礎を設置して、配管などを設置した後、土を盛って天然芝を養生する。
本体の建設工事は2016年12月から始まった。現在は約60台の重機で山留め・掘削工事を進めている。掘削工事は現場の北側を起点に、スタジアムの楕円に沿うように左右から同時進行で進めており、作業は終盤に差し掛かっている。
敷地内では350?400人の作業員が働いている。1日にトラック300台以上、3000?3500?の建設発生土が運び出される。利根川の近くなど関東近郊に数カ所の建設発生土置き場があるという。
整備スケジュールでは地下工事は4月からの予定。施工者が作業の調整をできる場合は、作業を前倒しで進めている。
(日経アーキテクチュア 2017/03/27)