9月の住宅着工10%増-3カ月連続プラス
国土交通省が31日発表した「建築着工統計調査」によると、9月の新設住宅着工戸数は前年同月比10・0%増の8万5622戸と、3カ月連続プラスとなった。相続税対策で賃貸住宅の建設が引き続き好調だったほか、低金利による住宅購入もあり、持ち家、貸家、分譲住宅のすべてでプラスだった。
種類別では持ち家が前年同月比1・4%増の2万5573戸と、8カ月連続プラス。相続税対策でアパートの建設が好調な貸家が同12・6%増の3万8400戸と、11カ月連続プラスだった。
分譲住宅は同17・0%増の2万1339戸と2カ月ぶりにプラスに転じた。内訳はマンションが同23・0%増の9502戸と2カ月ぶりにプラス。一戸建てが同12・1%増の1万1600戸と、11カ月連続プラスだった。
季節調整済みの新設着工の年率換算値は前月比3・0%増の98万4000戸だった。
1―9月の新設住宅着工戸数は前年同期比5・8%増の71万6541戸となった。内訳は持ち家が同2・6%増の21万6358戸、貸家が同9・6%増の30万5501戸、分譲住宅が同3・9%増の19万36戸だった。
(日刊工業新聞2016/11/1)