純木質耐火集成材-製造コスト4割低減
住友林業と鹿島、三井住商建材、ティー・イー・コンサルティングの4社は共同で、純木質耐火集成材(写真)の国土交通大臣認定を取得した。
鹿島の国産スギ材による純木質耐火集成材「FRウッド」の製造コストを4割下げ、改めて認定を取得した。4社で連携し、非住宅用途向けを中心に採用を広げる。
FRウッドは、難燃薬剤を注入したスギの「燃え止まり層」を荷重支持部の周囲に配置し、1時間の耐火性能を確保している。燃え止まり層に石こうボードなどの不燃材を使う場合に比べて、より多くの木材利用につながるという。
新製品は薬剤注入方法を変えて燃え止まり層を薄くしたほか、注入のための孔の数を半減した。さらに、梁(はり)の荷重支持部に構造性能の優れたカラマツを採用し、製造コストを下げた。
住友林業が販売元となり、「木ぐるみFR」の名称で販売するほか、鹿島はこれまで通りFRウッドとして、三井住商建材は「サミットFR工法」として営業展開する。
(日刊工業新聞2016/9/14)