低コストの天井システム開発―安全性を確保

竹中工務店は、低コストで作業効率が高い施工を実現する天井システム「LIte―Safe(ライト・セーフ)=写真」を開発した。天井材と構成部材を軽量化し、設備機器を天井下地と別づりに設置。特定天井の対象外となる1平方メートル当たり2キログラム以下の重さに抑え、安全性を確保した。2016年秋頃の商品化を目指す。
特定天井は脱落により重大な危害を生ずるおそれがある天井で、建築基準法で定められている。高さが6メートル超、1平方メートル当たりの重量が2キログラム超などの基準がある。
新開発の天井システムは、特定天井の対象外となる重量まで軽量化し、安全性を向上。天井の仕上げ材に超軽量なグラスウールボードを採用して、同ボードの両端部を専用アルミ部材に乗せ掛けるだけの簡易な構成とした。
部材点数の削減などにより特定天井と比べコストを50%削減し、作業効率も向上する。
(日刊工業新聞2016/8/9)