全天球カメラを建設業で

2013年に全天球カメラ「RICOH THETA(シータ)」は、世界で初めて一般消費者向け製品としてリコーから発売されました。シャッターを1回押すだけで周辺の上下左右360度を撮影できるため、建設業での活用も期待できそうです。

「RICOH THETA(シータ)」本体の裏表↓

ダウンライトのソケットから天井裏を撮影する・全天球写真をトレースして部屋の3Dモデルを作る・ドローン(無人機)に搭載して現場を上空から記録するなど、様々なアイデアが考えられる。全天球カメラとは、部屋の中や周囲の風景を左右上下にぐるりと360度記録したパノラマ写真(全天球イメージ)や動画をシャッター1回で撮影できるカメラ。自分が見ている範囲だけでなく、背中や頭のてっぺんなど撮影者の死角となる部分も含めて、周囲のあらゆる方向で起こっていることを写真や動画でくまなく記録できる。さらに、小型軽量という特性を生かして、ドローンに搭載してのパノラマ空撮という使い方もある。ドローンの上に付けると橋梁の裏側などの点検に、下に付けると現場での施工管理などに使えそうだ。

比較的安価なこと、そして専用ウェブサイト「theta360.com」で、カメラをパソコンやソフトで制御するためのAPIや、カスタマイズするためのSDK(ソフトウエア開発キット)が公開されていることなどのメリットを生かして、建設業の実務での活用が増えている。(ケンプラッツ2015/09/02)