【坪拾い】拾い出し書をExcelで出力する

積算結果から印刷できる『拾い出し書』をExcel形式で出力する方法です。

次のような場合におすすめ
・拾い出し書の書式(色・フォントなど)を変更したい
・拾い出し書をデータベースとして残しておきたい


出力手順

1.【切物計算】から【積算結果】を開きます。

2.積算結果画面の【見積書作成】ボタンをクリックします。

3.書類呼び出し画面が出ます。『拾い出し書.xlsm』を開きます。

4.エクセル画面が立ち上がります。
  セキュリティ警告の黄色いバーが出た場合、「コンテンツの有効化」をクリックします。
  メッセージはOKで進みます。

5.結果が出力されます。
  エクセル画面上で拾い出し書の書式を編集いただくことが可能です。

6.編集したものは【ファイル】から保存・印刷ができます。


補足:PDFとして出力する

保存する際の拡張子を変更すれば、PDFとしても保存可能です!
参考:【坪・平】積算結果や図面などのデータをPDFに変換する

関連記事
『面積(㎡)や長さ(m)のみ拾い出し書に印刷する』
『面ごとの面積を拾い出し書に印刷する』
『拾い出し書の【会社情報】を編集したい』
『勾配ごとに分けて面積を集計する』




【坪拾い】面積(㎡)や長さ(m)のみ拾い出し書に印刷する

面積(㎡)や役物などの長さ(m)のみ積算結果として印刷する方法をご紹介します。
部材の枚数や本数は積算しない場合にお使いください。


「積算結果」を開き、【拾出表示】に切り替えます。

副部材(部材の数量)が非表示になります。

「印刷」ボタンを押すと、拾出表示のレイアウトで印刷ができます。


【関連記事】
『面ごとの面積を拾い出し書に印刷する』
『拾い出し書の【会社情報】を編集したい』
『勾配ごとに分けて面積を集計する』




【屋根】勾配表記の見方・勾配が分からない場合

屋根勾配とは、屋根の傾き(傾斜の度合いや角度)です。
屋根勾配は、「寸」と「角度」のいずれかで表示されますが、日本の建築物では「寸」で表示されるケースが多く見られます。
例えば水平距離10に対して高さが5の場合、5/10というような表し方で「5寸勾配」と言います。

<ソフトを使って屋根を拾う場合、現調図面ではない立面図や屋根伏図から拾う場合は、必ず屋根勾配の情報が必要です。
そのため、表記を見誤ったり、分からないまま適当な数値を設定してしまっては、正しい拾い作業を行うことが出来なくなってしまいます。


≪図面と屋根勾配表記の見方≫

立面図の場合

立面図には屋根の傾斜に併せて下記のような勾配表記が記されています。
横の数値が10の場合、縦の数値が屋根勾配の数値です。
例として下記では左側は5寸、右側は12.5寸です。

屋根伏図の場合

屋根伏図がある場合は、屋根の流れる方向を向いた矢印と共に記載されていることがあります。
例として下記では全て5寸勾配の屋根という事が分かります。


≪図面に勾配表記がなく、勾配が分からない場合≫

屋根を拾う場合、勾配の情報は必ず必要です。
正確な屋根勾配の情報が分からない場合は、まずは設計者の方へご確認いただくことをお勧めしております。

その中でも「大体の寸法で見ておきたい」という場合は、下記の方法を参考にお使いください。

図面から屋根勾配を計算する際の注意点
図面上の長さを元に計算を行うため、屋根の傾斜角度等が正確に作図されていることが前提です。
図面の縦横比が正しいか必ずご確認ください。

屋根勾配は、垂直距離÷水平距離×10で求められます。

<ソフトに図面を取り込んでいる場合は、[マウス距離測定]という機能が便利です。

≪マウス距離測定を使って計算する方法≫

1.画面左下のマウス距離測定をクリック
2.屋根の傾斜部分をクリックする
3.測定結果画面が出るため、垂直距離と水平距離を利用して計算する




【坪拾い】選択範囲の一括グループ変更

図面全体ではなく、選択した範囲内の部材を一括で編集する方法です。

1.【範囲選択】→変更したい部材が全て入るように、二か所、マウスでクリックします。

2.選択された部材は赤くなり、「削除」、「グループ変更」、「レイヤ変更」の項目が出てきます。
【グループ変更】をクリックします。

※範囲内に『開口』がない場合は、項目が増えます。

3.グループ名を指定して【OK】をクリックすると、選択された範囲内の部材のグループが変わります。

 

※注意点
今回は外壁の玄関部分だけ分かれているので【範囲選択】できます。
変更したい箇所の外壁が分かれていない場合は、【面積分割】で分割してみてください。
⇒参考:『外壁を分割したい・形を変えたい』

関連:【坪拾い】入力物を一部非表示にしたい

 

 

 

 




【坪拾い】勾配ごとに分けて面積を集計する

下図のように屋根の勾配が2種類以上ある場合、勾配ごとの面積を集計することができます。


設定方法

タイトル画面から【システム設定】を開きます。

「屋根・勾配ごと面積表示」にチェックを入れます。

集計結果は物件内の積算結果画面からご確認ください。

積算結果画面

「拾い出し書」の表示も変わります。




【坪拾い】開口を避けて役物を配置する

役物を配置する際の操作ワンポイントをご紹介します。
ライン入力で役物を配置する際に、開口部分を避けて配置することができます。
ドアの開口下の土台水切りを避ける場合などに便利です!


操作方法の前に:「ライン入力」とは

外壁の辺をクリックすると、その辺の端から端までに部材が割り付く入力モードです。
1回のクリックで入力ができる、外壁の辺と全く同じ寸法で入力ができるといったメリットがあります。
※面積の入力がない部分にはライン入力はできません。


操作方法

土台水切りの入力を例に説明します。

1.タイトル画面の【システム設定】より、「開口の上には役物(2点入力)を配置しない」にチェックを入れます

2.入力画面にて①拾い項目を選択、②入力方法は【ライン】を選びます。

3.外壁の辺にマウスを近づけると、辺のラインが太くなります。
クリックすると、そのライン上に役物がつきます。
ドアの開口部分は避けて配置されます。

『直接入力』だと4回クリックが必要な入力ですが、『ライン入力』でクリック1回でつけることができました!