【坪拾い】寸法線入力の詳細機能

寸法線入力の詳細な機能をご紹介します。
寸法線の基本的な入力方法について→こちら


設定項目

寸法線入力ボタンをクリックすると、「補助線種類選択」という画面が出ます。

①寸法線の足の有無
寸法線の足についての設定です。
足の有無・長さを変更したい場合に使います。

②寸法線を連続で入力する
寸法線の延長線上に、続けて寸法線を入れたい場合はチェックを入れます。

③寸法線の表示種類
寸法、文字、非表示から選ぶことができます。

寸法の場合、勾配を設定した値で入力することも可能です。
図面上から取得した寸法に勾配係数をかけた寸法で表記します。

※隅棟や谷などの二面にまたがる部材の寸法を表したい場合は勾配1、勾配2を設定してください。


寸法線を編集する方法

寸法線を後から編集するには、
①変更したい寸法線を右クリック
②設定を変更して【適用】
の流れで変更できます。




【坪拾い】屋根伏せ:屋根伏図がある場合も伏図を作るべきか

坪ちゃんは疑問に思っています。
いつもは拾い出しを依頼される図面に伏図がついていないのに、今回初めて伏図がある物件に出会いました。「いつも坪拾いで屋根伏図を作っているけれど、今回も伏図を作るべきなのだろうか?」そんな疑問が出てきました。

しかも初めてみる形状なので、自力で伏図を作る自信もありません。「サポートセンターに聞けば自動で出来そうだけれど、なんとか自力でやりたいな…」と思っているようです。
(ちなみにこの屋根伏図は、坪拾いで自動で作成することが出来ます!)


伏図は必ずしも作るべきなのか?

答えは「いいえ」です。
坪拾いで伏図を作る1番の理由は、多くの物件には屋根の図面がないからです。なぞるための図面があるのであれば、伏図は作らなくても問題ありません。
伏図を作るメリットは、”数値を指定して作図するので精度が高い”という点ですが、複雑な形状であったり自動で作成が出来ない形状であれば、伏図を読み込んでなぞった方が早いこともあります。

伏図を作らないときはどう進めばいいか?

エリア作成に入ると、屋根伏図を作る[屋根伏せ]モードが開きます。
ついつい外壁線入力をしたくなりますが、このモードはスキップしましょう。
画面上部の[部材配置]モードに入り、面積から入力していきます。

このとき、面積は1面ごと囲むのがオススメです。面ごとに囲った場合、役物のライン入力が使えます。

伏図をなぞるときのポイント(2点)

①屋根の形状によっては、屋根の面同士が重なっていることがあります。面積の形状を想像しながら1面ずつ必要なエリアを囲ってください。

②図面をなぞる場合、どうしても隣り合う面積の頂点がずれてしまうことがあります。そういった場合は、[Alt]を使った頂点吸着も活用しましょう。見た目も精度も良くなります。

参考:
【坪拾い】入力の時のポイント①(水平垂直/フリーモードの切り替え)
【坪拾い】入力の時のポイント③(Altキーで吸着)




【坪拾い】印刷で図面の並び順を変更したい

坪拾いで入力が終わり、割付図を印刷する際の図面の並び順を変更したいと思ったことはありませんか?今回はその方法をご紹介します。


1.[印刷]→レイアウトを選択→印刷設定画面で[印刷表示順変更]を開く。

2.左から印刷したい順番に図面を並べ替えて[決定]を押す。

3.印刷設定画面で[OK]を押してプレビュー画面が出たら確認し、[印刷]をする。




【坪拾い】屋根伏せ:部屋の上にかからない下屋(庇)

屋根伏せ図モードにおいて、下図のような部屋の上にかからない下屋の取り方をご説明します。

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通常、1階の部屋の上に載っている下屋なら1階の部屋の外壁線を入力します。
しかし部屋の上にかからない庇状態の下屋は、どうやって書いたらいいか迷われる方も多いのではないでしょうか。

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設定方法

庇を取る場合のポイントは「出幅を含めた屋根の形を外壁線として書く」です!

まずは【外壁線入力】を行います。
外壁線は、出幅の数値も含めた屋根自体の寸法で書きます。
壁取り合いの袖部分も含めて書きましょう。

【辺ごとに設定】を選びます。
先に属性設定を行います。軒・袖・片流れの出幅は「0」にしてください。
辺ごとに「軒」や「袖」の指定をします。赤くなったラインに対して指定していきます。
※片流れ屋根で設定した後に【軒袖変更】してもOKです!

【屋根材割付】で割り付けて完成です。
今回の屋根は自動で屋根材配置できます。


1階の部屋は離れていて、屋根がつながっている形状の場合もこの方法で入力します。

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【坪拾い】屋根伏せ:外壁線入力を修正する(編集・オフセット)

外壁線確定後に外壁線の間違いに気が付いた場合、削除して1から書き直していませんか?
部分的な変更の場合は、外壁線の【編集】【オフセット】を使うのが便利です。




【編集】の使い方

編集は、外壁線の多角形入力を一部だけやり直す機能です。
外壁線の頂点数を変更するのに便利です。

例:下図のような屋根伏せ
北面の軒の外壁線を一直線にしたが、実際は一部バルコニーのため軒が内に入る。
外壁線が不要な部分(赤い点線部分)を編集します。

【屋根形状設定】【編集】をクリックします。

外壁線のみの表示になります。

編集したい辺を含む頂点を二か所選択します。
まず、始点を決めてクリックします。赤い点が表示されます。

外壁線の上に矢印が出てきます。マウスを動かした方に表示されますので、
矢印が進行方向に向いたところでクリックします。

終点を決めてクリックします。青い点が表示されます。

[外壁線作成]の画面が出てきます。
外壁線入力の要領で、赤い点から青い点までの寸法を入力します。
例:「5460」と入力、キーボードの矢印キー【←】

例:「910」と入力、キーボードの矢印キー【↓】

例:「3640」と入力、キーボードの矢印キー【←】

最後は数字を入れずにEnterキーを押します。
終点の青い点までを結んだ形が完成します。

屋根形状設定で、屋根の形状を再度設定してください。

※軒袖変更や桁上げ下げなどが必要な場合は再度行ってください。


【オフセット】の使い方

オフセットは、外壁線の一部を伸ばしたり縮めたりする機能です。
頂点数はそのまま、一部の寸法だけを変えたい場合に便利です。

例:下図のような屋根伏せ
東の軒の長さを2730mmの外壁線で確定したが、実際は1820mmだった。
外壁線が長すぎる部分(赤い点線部分)をオフセットします。

【屋根形状設定】【オフセット】をクリックします。

オフセットしたい外壁線をクリックします。
オフセットする分の寸法を入力→矢印で方向を指定します。(キーボードの矢印キーでも方向を指定できます。)

屋根形状設定で、屋根の形状を再度設定してください。

※軒袖変更や桁上げ下げなどが必要な場合は再度行ってください。




【坪拾い】入力後のチェックに役立つ機能

入力後、拾い漏れや重複がないかをチェックする際に役立つ機能をいくつかご紹介します!


確認の前に

画面表示を変更し、入力物が見えやすい表示にしましょう。
オススメは「ハッチ(ライン塗潰)」です。

画面表示については、詳しくは下記を参考にしてください。
【坪拾い】入力を塗潰で分かりやすく表示する(画面表示の切り替え)


1.右クリックで絞り込み表示

左側の拾い項目名を右クリックすると、その項目のみの画面表示になります。
入力する項目が増えてきた場合に、チェックしやすくなります。


2.各種表示設定

各種表示設定機能を使うと、グループごとに表示のON/OFFを切り替えできます。
貼り分けが複数ある場合の確認に便利です。

[ツール]→[各種表示設定(レイヤー)]をクリックします。

グループごとに表示ON/OFFのチェックがあります。
グループごとに表示を切り替えることで、貼り分けが適切にできているか、出隅のグループ所属ミスがないか、などが確認しやすくなります。


3.チェックモードで1か所ずつ確認

入力を1か所ずつ詳細確認したい場合は、チェックモードが便利です。
画面右上にある【チェックモード】ボタンを押します。
左側に項目ごとの総計、右側に入力1か所ずつの詳細が表示されます。
入力の重複発見にも適しています。

チェックモードからは、入力の削除やグループ変更なども可能です。
チェックモードについて詳しい使い方は→『【坪拾い】拾ったものを確認・修正する-チェックモードの使い方』


上記の機能を使って、入力ミスを防いでいきましょう!

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